一人の女性が雑木林の中を歩いてると地面の下から異臭がしたのでスコップで掘り返すと中から青年の遺体が出てきた。

通報を受けたサニーが駆け付け、色々調べると被害者には生まれつき重度の障害があり、家族ぐるみで世話をしていた。被害者には兄がいて兄には婚約者がいることと婚約者は弟の障害を理解していたが、婚約者の家族は弟の障害を理由に結婚に反対し、強引に別れさせられそうになってることが判明した。

周囲への聞き込みの末兄と婚約者を見つけ、事情を聴いた。
「俺は弟を愛し、彼女も愛した。彼女は障害にも理解があって全てを受け入れてくれた。」

「でも私の家族は障害をまるで理解してなくて弟のこととなると別れろの一点張りだったの。それでも押し切ろうとすると弟を殺処分しない限り強引にでも別れさせるって脅してきたの。」

「障害を理由に弟の存在を否定されるのはとても苦しくて胸が張り裂ける思いだったよ。本当は弟を施設に預けてでも世帯持ちたかったのにどっちか一つを取ることを強いられて俺は悩んだ。でも弟は俺のことは気にしなくていいからと気にかけてくれた・・・なのに俺は・・・俺はあああああああああっ!!!」

「本当はこんなことしたくはなかったの。けど結果的に私は彼と一緒に弟に手をかけてしまったの。」

障害への偏見故に今回の犯行に至るという哀しき動機があった。

「そんなに辛い経緯だったのね。」
サニーは何とも言えない表情を浮かべたのだった。

終わり

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